シャープのNet Walker PC-Z1をゲットしました。シャープが当初発表していたPC-Z1の発売予定日を繰り上げ、シルバーウィーク前に発売を開始したことを運悪く(?)知ってしまい、連休初日にうっかり購入してしまいました。ただ、連休中は時間が取れなかった事から今回は写真と概要だけです。
Net Walker(ネットウォーカー)とは
Net Walkerはメーカーホームページによるとはパソコンではなく、モバイルインターネットツールだそうです。でもNet WalkerのPC-Z1は実質的には立派なノートパソコンとして使用できます。
PC-Z1の特徴
・キーボード搭載なのに非常に小型で軽量であること。
・1024×600ピクセル、5型液晶ディスプレイ。しかもタッチスクリーン。
・バッテリー寿命が長い。
・RAM512MByteを標準搭載、増設は不可です。
・ハードディスクは非搭載、代わりに4GByteのフラッシュメモリを搭載。
・無線LAN(802.11b/g)を内蔵。
・USB 2.0 2ポート内蔵、うち一つはminiABコネクタなので注意。
・microSDカードスロット内蔵。
脱ウィンテル
一般のパソコンと違い、いわゆるウィンテル(Windows & Intel)は入っておらず、ARMプロセッサ+Linuxというマニアックな構成になっています。ARMはクロック800MHzで動作する最新のCortex-A8を搭載しており、LinuxのディストリビューションはカスタマイズされたUbnutu9.04が搭載されています。もちろん購入の動機はこのマニアックな構成に惹かれたためです。それと、商用の家電製品でLinuxがどのように扱われているのか興味もありました。
個人的にはLinuxの搭載について大歓迎なのですが、Windows系OSではないと点で一般的に受け入れられるのかがちょっと心配です。念ため書いておくと、Ubnutuに搭載されるGUIはWindows系のそれと近いのでWindowsしか使ったことが無い人でも操作に戸惑うことは少ないと思います。
使用感など
連休中は色々用事ができてしまって、まだまともに使っていません。一応現段階では、以下の感じかと。
・キーボードの酷さは最悪。また、キートップにかな文字の印刷は無し。
・オプティカルポインタの使い勝手はまずまず。
・Ubuntuの起動やオープンオフィスの起動はもたつくが、動き出すと割と普通に使える。
・液晶ディスプレイはとても綺麗だが、解像度が高すぎて見づらい。
・有線LANは内蔵されていないので注意。
・本体は意外に厚みがある。
・本体外装は光沢のある表面なので黒は指紋が目立つかも(私は白買いました)。
対応アプリは?
CPUがARMであるため、x86用にビルドされたアプリは当然実行できません。PC-Z1のパッケージマネージャで確認してみるとリポジトリには2500以上のパッケージが登録されていました。これらがすべてPC-Z1で動作するとは限らないと思いますが期待は持てます。
まとめ
PC-Z1ではフリースケールのチップを搭載していますが、テキサスインスツルメンツでもARMとDSPを統合したアプリケーションプロセッサを最近出したので、今後このクラスのCPUを利用したパソコンが色々と出てきたらおもしろいかなと思いました。まあ、パワーが無いので基本的にはモバイル用途でしょうが、低消費電力/低発熱量を生かして家庭用サーバーなんかにもいいかと思います。ITXのマザーで出ないでしょうか、出たら欲しいです。
▽梱包は小型でシンプル
▽梱包を解くとこんな感じ
▽意外と厚い
▽ACアダプタ比べ、左がPC-Z1、右がAspireONE用ですが、大きさは同じ
▽本体とACアダプタ
▽裏面、ネジは綺麗に隠されています
▽液晶を開きました
▽キーボードです。かな入力の私はどうすれば・・
▽付属のマニュアルは薄いです
▽スタイラスペンが付属しますが失くしそう
▽起動すると、まんまUbuntu9.04でした