Ubuntu10.04でETX3-US2とCG-LAPCITXを使う

普段メインマシンとして使用しているシャトルのベアボーンPC XPC Glamorが2ヶ月ほど前に突然インターネットに接続できなくなりました。調査した結果、オンボードLANの故障が判明し、その対応策として外付けのLANを増設することにしました。
このマシンは現在Ubuntu 10.04で使っており、この環境でUSB-イーサネット変換アダプタ ETX3-US2とPCIバス用LANカード CG-LAPCITXを使用してみました。

もうすぐ三年目なのに

XPC GlamorにはUbuntuをインストールしており、メインマシンとして使っています。
導入時の経緯などについては以下の記事で紹介しています。

久しぶりのパソコン自作-購入編
久しぶりのパソコン自作-組立編
久しぶりのパソコン自作-インストール編

このパソコンはもうすぐ三年目を向かえますが、特に不満も無く、ほぼ毎日使っています。

インターネットに繋がらない

状況としてはある日突然インターネットに繋がらなくなり、ブラウザでサーバーが見つからないと表示されました。試しにルーターにpingを打っても応答は帰ってきません。
このパソコンはオンボードの有線LANを用いてルータに接続しているので多分ケーブルかコネクタの接触不良だろうと、LANケーブルを交換したり、コネクタを掃除するも状況変わらず。そこで、無線LANでは鬼門になりやすいネットワークマネージャアプレットが悪さしているかと思い、ネットワークマネージャアプレットと関連ツールをアンインストールしてみましたが結局改善しませんでした。

ところが、ふとログを見たら変なエラーを発見しました。以下はログからの抜粋です。

WARNING: at /build/buildd/linux-2.6.32/net/sched/sch_generic.c:261 dev_watchdog+0x262/0x270()
Hardware name: SN68S
NETDEV WATCHDOG: eth0 (forcedeth): transmit queue 0 timed out

eth0は今問題になっているオンボードのLANです。送信キューでタイムアウトによりウォッチドッグに引っかかったようです。ということはドライバかハード的な障害の疑いが浮上。ただし、異常が出る前にアップデートはしていないのでドライバの問題よりもハードウェアの障害が濃厚、つまり故障だと思われます。ガーン(死語)。ここで購入時にちょっと頭をよぎった故障時の問題が今現実に・・・ベアボーンなんでマザー交換が難しいのです。

Ubuntu10.04でUSB-イーサネット変換アダプタETX3-US2が使えました

このパソコンは独自のフォームファクタのマザーボードが乗っているので、普通に売っているマザーボードは使えません。かと言って修理に出すのもお金かかりそうなのでとりあえずUSB-イーサネット変換アダプタというの使ってみました。これは有線LANを持たないPC-Z1のために買ったのですが、動作検証する前に放置しされていたものを引っ張り出してきました。なんでも買っておくものですね。

今回使ったのはアイ・オー・データ機器のETX3-US2というUSB-イーサネット変換アダプタです。10BASE-Tまたは100BASE-TXに対応し、ACアダプタが不要なので使いやすい変換アダプタです。
Ubuntu10.04をインストール済みのノートパソコンであらかじめテストしてみるとUSBポート差し込み、ネットワークの設定を行うだけで使えます。家のネットワークは固定IPで運用しているため、ネットワークの接続情報を設定する必要がありますが、DHCPで運用していればUSBポートに突っ込むだけで使用できるはずです。

ノートパソコンで動作確認できたので、早速にXPCのUSBポートに突っ込みます。でもネットワークマネージャアプレット削除しているのでまずはインターフェース名を調べ、それを元に手動でIPアドレス等を設定しました。ちなみに二つ目のインターフェースとなるのでeth1で作成されていました。なお、後でXPCのBIOS設定により内蔵LANをオフにしてもeth1のままでした。一度インターフェース名が作られるとハードウェアが除去されても番号はずれないようになっているようです。

▽ETX3-US2

イーサネット増設カードCG-LAPCITXに変更

USB-イーサネット変換アダプタでとりあえずインターネットに接続できるようになったのですが、XPC GlamorにはPCIバスとePCIバス拡張スロットが一つずつあるため拡張用LANカードに変更することにしました。使用したのはコレガ(現在はアライドテレシス)のCG-LAPCITXです。この拡張カードはPCIバス用ですが、ロープロフィル対応のコンパクトサイズなのでケース内部が狭いXPCにピッタリです。後で気がついたのですが、珍しくLinux対応と外箱に記載されていました。ちょっと嬉しい。ただし、Linuxについてはサポート対象外だそうです。

ケースを開けてPCIバスにCG-LAPCITXを差し込み、パソコンを立ち上げてみるとこちらも勝手に認識されて新しくeth2というインターフェース名が作成されていました。このeth2のネットワークの設定を行うと無事にインターネットに接続できました。その後、一週間以上使用していますが現在のところトラブルはありません。

▽ケースに入れるとこんな感じ


▽Linux対応の文字が!!

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