Ubuntu10.10にアップグレードする

本日10月10日、アップデートマネージャーが自動で起動したら「新しいアップグレードがあります」と表示されたので早速Ubuntu10.04から10.10にアップグレードしてみました。とりあえずノートパソコン一台にしか作業していませんが、パッと気がついた点をリポートします。

まずはAspireONEから

リリース直後はトラブる可能性も高いのでメインマシンは避けて、まずはエイサーのAspireONEでUbuntu10.04から10.10へテスト的にアップグレードしてみました。なお、現用、アップグレード共にi386デスクトップ版です。
今回のリリースに伴う変更についてはUbuntu公式サイトのwikiに記載されています。

アップグレード作業

アップデートマネージャーからオンラインでアップデートしました。このパソコンは無線LAN接続なうえ、非力なのでアップグレードには1時間10分ほどかかりました。
AspireONEのアップグレード後の起動時間は約35秒程度でした。

▽アップグレードのお知らせ

▽アップグレード完了

無線LAN

AspireONEは内蔵する無線LANでネットワークに接続しています。10.04の時はドライバーにATH5K、ネットワークの管理ツールにWicdを使っていました。10.10にアップグレード後も特別な設定を行うこともなく、無事接続できています。

なんかUbuntuソフトウェアセンターが遅い

ソフトウェアセンターには注目ソフトや新着ソフトが表示されるようになりました。そのせいか起動するのに時間が掛かることがあります。環境によるのかも知れませんが、最初起動した時はウィンドウの中身が表示されるまで20秒ほどアイコンがクルクルしており、途中グレー表示になったので一瞬暴走したのかと思った程。
おまけにdedパッケージをダブルクリックした場合、以前はパッケージマネージャでファイルが開いていましたが、今回のバージョンからソフトウェアセンターで開いてインストールするように変更されているのでちょっとイラっときます。

IBUS-Anthyの言語パレットが表示されない

日本語入力を起動しても以前は表示されていたAnthyの言語パレットがデフォルトでは表示されなくなりました。日本語入力に切り替えると上部パレットにあるキーボードのアイコンが王冠のアイコンに切り替わるので識別加能ですが、ネットブックのAspireONEでは画面が狭いので上下ともにパネルは隠しており、日本語入力が起動しているのかどうか分かりません。これは設定を変更すれば表示できるようになりました。変更したい場合はシステム>設定>キーボード・インプットメソッドで表示されるダイアログの一般タブにある「言語パネルの表示」で「アクティブなとき」を選択すれば以前の状態になります。

新しい日本語入力

Ubuntu10.10からは新しい日本語入力として手書き入力tegakiとGoogle日本語入力のオープンソース版Mozcが簡単に導入できるようです。特にGoogle日本語入力は試してみたかったので早速Mozcをインストールしてテスト中です。Mozcは変換時の候補として入力された文字だけでなく、そこから予測される文字も候補として表示されます。つまり、携帯電話の日本語入力みたいな感じの日本語入力です。単漢字の辞書も備えているので、ちょっと使用した感じではAnthyよりよさげです。

Mozcのインストールはibus-mozcパッケージをインストールすればオッケーです。ただ、私の場合はインストール後、IBUSの設定を行う際にインプットメソッドとしてMozcが表示されませんでした。仕方がないので一度Ubuntu自体を再起動させると選択できるようになりました。更にインプットメソッドのリストにMozcを追加され、リストの一番上に移動させたにもかかわらず、日本語入力を行なおうとするとなぜかAnthyが起動してしまう現象に見舞われました。結局上部パネルにあるキーボードアイコンをクリックして表示される「日本語-Mozc」、「日本語-Anthy」をMozcに切り替えたところ、以降はMozcが起動するようになりました。

また、アップグレード直後に重いなぁと思ってシステムモニタで確認するとPythonがCPUリソースを100%使ったままになっているのを確認しました。再起動させたら治って以後再発はしていませんが、wikiに「/usr/share/ibus/ui/gtk/main.pyプロセスが暴走してCPUリソースを100%(1コア分)使用してしまう不具合があります。」ってちゃんと書いてありました。wikiではパッケージの修正に向けて情報提供募集中とありましたが、今日確認したらステータスがFixになっていたので近々アップデートされるかも知れません。

日本語セットアップマネージャーが起動しない

アップグレード後、日本語セットアップマネージャを起動しようとしたら、「バージョン9.04には対応していません、日本語環境セットアップヘルパを終了します。」というメッセージが出て起動できない状態でした。10.10ならともかく、なんで9.04とでるのかよく分かりませんが、まだ準備が出来ていないののでしょうか。

USBメモリをアンマウントするとNautilusが閉じてしまう

NautilusファイルマネージャでマウントされているUSBメモリをアンマウントしたら、そのUSBメモリの内容を表示していたウィンドウが閉じてしまいます。今まではウィンドウ自体閉じられる事はなかったのですが、動作が変更されたのでしょうか。まあ、実害は無さそうですが少し心臓に悪いです。

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