もう2年ほど前の話ですが、自分が勤める会社で体験したちょっと怖い話、というか気味の悪い話です。
その日は普段より遅くまで残業していました。他の人はとっくに帰ってしまい、6階建てのビルには私一人の筈でした・・・
夏も終わり、日が落ちると急に涼しくなる頃のことです。その日は他の仕事の都合もあっていつもより遅い時間まで一人で残業をしていました。
私の会社では常駐しているビルメンテの人が普段の解錠と施錠を行っているのですが、契約で7時半を過ぎるとビルメンテの人は帰ってしまいます。そしてそれ以降残業する場合は社員が自分で施錠する決まりになっています。この日は8時頃までビルメンテの人が居てくれたのですが、さすがに8時になると「先に帰りますので施錠お願いします。他のフロアは全てチェック済みで誰もいません、5階のチェックだけお願いしますね。」と内線が入りました。お疲れ様、と挨拶を返してそのまま仕事に戻りました。
辺りが静まりかえっているので仕事に集中できます。気がつくと10時を過ぎていたので、パソコンを落として部屋のブレーカーやエアコンの後始末をして居室出ました。すでに廊下の灯りも消えていたので非常灯がぼんやり辺りを照らしています。
エレベータは部屋の出入り口の側と廊下の反対側の二機あり、出入り口側にあるエレベータは普段からよく利用しています。いつも通りエレベータを呼ぼうと近づいた時、一瞬ギョッとしました。まだ呼び出しボタンを押していないのにエレベータが上がってくるところで階数表示が3、4、5と近づいて来たのです。そしてエレベータは今居る5階を通り過ぎ、最上階である6階で止まりました。ひょっとしてまだ誰か残っていたのかも、と思い、あわてて階段で6階に駆け上がりました。ところが6階も真っ暗で、人の気配は微塵もありません。まだ開いていたエレベータの中にも誰もいません。
周囲の様子をうかがっていると、時間が経ったのでエレベータのドアがスーッと自動的に閉まりました。このエレベータは呼ばれた時にドアが閉まると「行き先ボタンを押してください」としゃべるのですが、何も言わなかったので6階の呼び出しボタンを誰かが押してエレベータが上がって来た訳でなく、誰が他の階でエレベータに乗って6階のボタンを押したはずです。そうだとすると誰か居るはず。しかし、6階は食堂やリクレーション用の部屋はありますが事務室は無く、館内に人が居たとしてもこの時間帯にわざわざ人が上がってくる用は無いと思うのですが。
施錠する時に警備システムを作動させるため、人が残っていると赤外線センサで検知して警報が出てしまいます。少々不気味でしたが仕方なしに6階の各部屋を見て回りました。しかし、どの部屋にも人の気配はありません。
この後、不審者かもしれない、と不安を覚えつつ各階を順番に見回りながら無事1階まで降りてきました。そして2階以上の警備システムをオンにしてみました。とりあえず警報は出ないのでホッとしながら建物の外にで全体の警備システムもオン。これで今居た1階も含めて全館赤外線検知により体温がある物が動くと警報が作動します。とりあえず義務は果たしたので後は警備会社に任せてそのまま帰途につきました。
帰り道になんでエレベータが動いていたのだろうと考えていると、ふと思い出したことが。遡ること更に半年ほど前、金曜日の夜遅くに今回同様最後に会社を出た事がありました。しかし、翌日の土曜日に休日出勤するとエレベータが止まっている階が前日と違うことがあったのです。先ほどと同じエレベータが前日は1階で降りたのに翌日はなぜか3階にいました。自分で施錠し、翌日の朝に解錠したので誰かが夜中に入ったとは考えられません。しかし、動いているところを目撃したわけではないのでその時はあまり深くは考えていませんでした。でも今となっては不気味な話です。
翌日、総務の人に昨日のエレベータの件について報告すると、もちろん一笑に付されました。夜中の内に警報は作動しておらず、人が居た形跡も無く、エレベータが勝手に動くはずは無いと。・・おっしゃる通りです。念ため確認するとエレベータは停止した階で待機し、特定の階へ自動で移動するような設定にはなっていないとのことでした。
私が目撃したのは一体何だったのでしょうか。もしかして、人間ではない者が操作していたのでしょうか(恐)。霊感は無い方なので気が付かなかっただけかもしれません・・・
今さっき、私も似たような事に遭遇しました。
1階に止まっていたエレベーターのドアが突然開き、
エレベーター内の照明がついていないそれから、ドアが閉まり
6階まで上がって行きました。
なんなんでしょうね。
エレベータ内の照明がついていないって・・・。ちょっと怖すぎます。
それに乗ったらどうなっていたんでしょう。次回はぜひチャレンジを。
ちなみに私の時はちゃんと照明がついていました。