今回はシャトルのベアボーンXPC Glamor(SN68SG2)の組立編です。実際に組み立ててみると分かりますが、とても良くできたケースで簡単に組立できるよう随所に配慮されています。
付属品とか
ケーブル類やねじ類などがベアボーンキットに添付されていますので、組立にはドライバとニッパーの工具があれば問題なく作業できます。ただし、S-ATAのケーブルは一本しか付属していないため、S-ATAの光学ドライブなど増設する際は追加購入が必要です。
下記の写真に主な付属品を示しますが、放熱用グリスも付属しています。また、S-ATAとIDEケーブル、電源と電源ハーネスはあらかじめケースに組み付けられていますのでここには写っていません。
▽主な付属品
放熱システム
ケースからシャトルでICE2と呼ぶ放熱システムを取り外した状態です。CPUを取り付ける前に一度取り外す必要があります。
写真手前に写っているのはCPUの熱を吸収するヒートスプレッダ、熱を伝えるヒートパイプ、放熱するためのラジエータが一体となった物です。そのすぐ後ろにある箱状の物はファンケースです。実際に使用するときはラジエータ部に被せるようにします。
一般的なCPUクーラーはCPUの熱を一度ケース内部の空気に放出し、更にケースファンでケース外に排出する構造が普通です。シャトルのICE2ではヒートパイプを利用してCPUの熱をケースに取り付けられたラジエータまで運び、ケースファンを兼ねたファンで外に排出できるシステムになっています。このためケース内部の温度上昇が抑えられ、マザーボードやハードディスクの信頼性向上につながると思われます。
▽ICE2を外した状態
CPU
今回はAMD用マザーボード(ソケットAM2)であるためAthlon64 X2をチョイスしました。動作クロックはPDTとコストのバランスで選択しています。ボックスは中身が見える物でした。関係無いですが、昔Xeon買ったら箱の大きさがとんでもなく大きかった(A4サイズよりも大きい)のを思い出しました。
▽CPUのAthlon64 X2
CPUの取り付けと放熱システムの組立
マザーボードにCPUを取り付けてグリスを塗っておきます。少々狭いですがICE2システム一式をケース内に取り付けます。
ファンをラジエータに被せた後、忘れずにファンのコネクタをマザーボードに接続します。ここではメモリも挿しておきました。
▽ICE2を組立た状態
ドライブ類の取り付け
ハードディスク等のドライブ類の取り付けは3.5/5インチベイは取り外し出来るので作業は用意です。また、取り付けねじ穴が来る位置に表示がされているので親切です。
今回はフロッピーディスクドライイブは取り付けません。3.5インチベイを利用しない場合はその位置にハードディスクドライブを増設するこもできます。
ところでこのベイ自身をケースに固定する際にねじ止めしますが、相手は薄いアルミ板にタップされているだけなので締め付けに注意が必要です。無用に締め付けると簡単にねじ切てしまいます。
▽一番下のシャドウベイにハードディスクを取り付け
▽各ねじの位置に表示があります
組立完了
全ての部品を取り付けて一応完成。DVDドライブ用のS-ATAのケーブルを追加する時に初めから取り付けられていたIDEのケーブルを外したら配線がすっきりしました。作業時間は開梱から完成までおよそ1時間ほどでしょうか。
小型ケースであるため、ICE2の組み付けはやりづらい場面もありましたが、組み立てやすさに配慮がされており初心者でも安心して組み立てられるでしょう。また、ファンのケースとラジエータが接触する部分に薄いゴムシートが貼られてビビリ音が出ないよう工夫されていたり、板金の加工精度も良いことから全般的に好印象でした。
▽後はケースのフタをするだけ