久しぶりのゲームネタです。Xbox360用Mass Effect(日本語版)をコンプしました。
Mass Effectとは
Mass Effectは壮大なストーリーのSF RPGです。海外版は2007年11月に発売されていたらしいのですが、日本語版の発売はかなり遅くて2009年05月21日に発売されています。
Mass Effectは全三部構成らしく、今回のものが第一部になるようです。ちなみにボーナスディスクに含まれていたインタビューでは本作のセーブデータを次回作にも使えるようにする旨の話がありました。
舞台は宇宙
プレイヤーは人類初の超法規的権限を持つスペクターとなり、広大な宇宙空間に点在する惑星を移動しながらメインストーリーや諸々の任務を遂行することになります。
このゲームではワールドマップが宇宙で各惑星等がローカルマップに相当します。宇宙空間での移動は宇宙船ですが、残念ながら3D空間をプレイヤーが操作しながら移動するのではなくて、行き先の惑星を指定するだけで移動します。なお、宇宙空間の移動はマスリレーという過去の種族が残したハイテク装置により短時間で移動できるそうです。そしてこのマスリレーは本作のメインストーリーの要となっています。
各星系には複数の惑星がありますが、一部の惑星や衛星にしか着陸できません。ちなみに太陽系もありますが、着陸できるのは月のみです。
仲間はエイリアン
仲間のキャラクタはゲームを進めていく過程で人数が増えて最大6人となりますが、クエスト等で行動を共にできるのは2人までです。仲間には人類もいますが、異星人の方が多くなります。
このゲームではテックやバイオテックという特殊な能力があり、それぞれの能力に属するアビリティがあります。テックやバイオテックはキャラクタによって異なります。
変わった所では特定の条件を満たせばプレイヤーキャラと仲間のキャラが恋仲になります。この手のゲームとしては異色ですね。
戦闘はリアルタイム
Mass EffectはFallout3のように戦闘はリアルタイムで行います。基本的には銃による撃ち合いですが、特殊能力のアビリティを使って戦闘を有利に進めたり、接近して殴ることもできます。銃撃する場合はカバーポジションが取れるうえ、照準はあまり精密に合わせなくても当るので楽ちんです。ただ、残念なことに視点はスナイパーライフルのズーミング中を除き、TPSなので煩わしいことが多いです。
仲間に対して下記のような指示行うことができますが、あまり賢くないので過信は禁物です。
- 指定場所への移動
- 現在地付近で防御
- 指定した敵へ攻撃
- プレイヤー付近に集合
- 使用武器の変更
- アビリティの使用
武器やアーマー
武器は下記のように分類されています。いくつかのブランドがあり、同一武器でもレベルがあります。武器の入手はマップ上に置いてあるロッカー等で見つかります。あるいは町中の商人から購入することもできますが、基本的に拾うだけで十分です。購入するすればスペクターマスターギアぐらいでしょう。レベル7のみですが性能はとても高いので一生物です。
- アサルトライフル
- ショットガン
- スナイパーライフル
- ピストル
- グレネード
- 軽量アーマー
- 標準アーマー
- 重量アーマー
武器や防具はアップグレードアイテムを入手するとその機能に応じて機能を追加したり、性能を向上させたりすることができます。なお、アップグレードは武器にあるスロット数分しか適用できません。
惑星での探索
着陸できる惑星では地表をMAKOと呼ばれる装甲車両で移動できます。MAKOは自分で操作できる唯一の乗り物です。武装しているので敵と遭遇した場合は攻撃することもできますが、クエスト等ではMAKOから降りて建物などに入らないといけないのでMAKOで戦闘するケースは少ないです。
惑星の地表にはクエストに絡む建物等の他、鉱脈や遺物を発見することがあります。大抵はマップに記載されていますが、中には探索してみないと分からない場合もあります。
まれに変な生物に遭遇することもありますが、多くの場合無害です。ただし、突如として地面の中から出てくる巨大なスレッシャーモウは簡単にMAKOを破壊できるので注意が必要です。とある惑星ではクエストの対象になっていますが、他の惑星でも遭遇することもあります。その場合でも倒すと経験値が貰えます。
ミッションとクエスト
メインストーリーに関わるクエストはミッションとして通常のクエストとは分けられています。場合によって同時に複数のミッションが発生し、プレイヤーの好みで進めることができます。
クエストは50個以上が収録されています。お使い程度の簡単なものから何かを探したり、悪党を討伐したりと様々な依頼が舞い込みます。なかにはメインストーリーを補間したり、仲間たちの種族の歴史を垣間見たりすることができて面白いものが多いです。
たくさんあるクエストですが、発生したミッションとクエストはリストアップされ、更に次に何をするのか簡単な説明を表示してくれるためちょこちょこプレイで忘れてしまっても迷うことはありません。
なお、ボーナスディスクには海外版ではダウンロードコンテンツだった「星の落ちる日」が収録されており、インストールすればクエストの一つとして遊べます。
セーブ
ゲームの途中経過はいつでもセーブが可能なので安心。ただし、敵との交戦中やそのエリア内にいるときはセーブできないこともあります。セーブできないときはレーダーに敵が表示されない位置まで移動するとセーブ可能となります。
オートセーブ機能はありますが、結構頻度が少ないのでキリの良いところで手動セーブした方が良いでしょう。
ロード時のデータ表示
ロードする場合、必ずオートセーブのセーブデータがリストの先頭にあります。自分でセーブしたデータは時系列に並ぶのにオートセーブだけ時系列を無視して先頭に表示されるため、よく間違ってロードしてしまうことがありました。オートセーブでも時系列順に並べて欲しいところです。
マップの使いまわしが多い
クエスト等で惑星を探索していると建物や地下施設を発見しますが、外観や内部構造が同じなのでちょっと残念。容量の問題かと思いますが、もうちょっとバリエーションを増やしてくれた方がより楽しめると思います。ただ、メインストーリーに関する部分についてはそのようなことはありません。
カバーポジションはイマイチ
うまく使えばリアルな銃撃戦を楽しめるカバーポジションですが、本作では自動でアクションするようになっています。つまり、武器を構えた状態で移動するときに壁が近いと壁にくっ付きます。
ところが、勝手にくっ付いてしまうので狭い場所で戦闘になると攻撃を避けるために後ろに下がったり、横に動いた途端にくっ付いてしまい逆に的になってしまう悲しい事故がよくありました。一方、前方にある岩でカバーポジションに入りたくてもうまく入れなかったりすることもあるので変に自動化にせず、キー操作による手動式の方が確実で良かったかも。
ムービーは操作性と入れるタイミングに配慮を
移動中や戦闘時に突然ムービーが入ることがあります。特に戦闘中にムービーを挟むのは操作が中断するし、集中できないので止めて欲しいですね。また、敵が登場する時に登場シーンのムービーが挿入されることもあるのですが、ムービーが始まる前に構えていた武器が終了時に収納されるし、時にはキャラの向いている方向が開始時と全く異なっていて混乱することもあります。
一番問題なのはムービーの途中で早送り、ポーズ、終了などの操作できない点だと思います。死んで何度か繰り返している場合でもムービー終了と同時に戦闘が始まるのでずっと見ていないといけません。
アイテム管理は最悪の部類
登場するアイテムはあちこちで入手する事ができますがとにかく種類が多いのです。しかし、手持ちアイテムを直接管理する機能が欠けており、装備画面や商人と売買する際に表示されるリストで管理することになります。このため、現在のアイテム所持数の確認やアイテムの整理がやりにくいシステムになっています。
また、アイテムの所持は150個が上限ですが、上限に近づくとアイテム取得時などに所持数の数量と注意書きが表示されるようになります。しかし、この表示は無理矢理スーパーインポーズのように表示され、本来の表示が隠れて見え辛くなるうえ、一定時間消えないのでかなり鬱陶しく感じます。
ちなみに装備画面では選択している武器の種類に応じた所持品が表示されますが、ソートの方法を指定することもできません。そのうえ、装備画面では自分と現在のチームメンバー分(3人)しか表示できないこと、アイテムも未装備品しか表示されないため全体の把握が困難です。
感想
システム的にこれはちょっと・・という残念な所もありますが、ストーリーはとても面白かったです。予想を越えた展開や結末はネタバレすると価値が下がると思うので、今回のレポにはあえてストーリーは書きませんでした。できればムービーやクエストを減らしてでもメインストーリーのミッションを増やしてもっと細かく見せて欲しいところです。また、ボーナスディスクでも語られている様に80年代を意識したメカや武器のデザインはおっさんにはなんとなく懐かしかったです。
ということで次期作も楽しみにしています。