ちょっと不思議な話−車に轢かれ損ねた・・

少し前の出来事になりますが、ちょっとだけ不思議な体験をして車に轢かれずに済みました。
今年の盆休みに入る2日前の事でした。リーマンショックより続く不景気のおかげで会社の他の課は早めに盆休みに突入しており、忙しい課だけ通常勤務になっていました。普段より静かな会社をいつもの時間帯に退社し、一人で駅に向かって歩いていました。

ここで通勤時の経路について説明します。会社から帰宅する場合、駅に向かう経路は決まっていて、その途中にJRの高架をくぐるトンネルがあります。図の水色の部分がそのトンネルです。このトンネル内は一方通の車道と道の片側だけに車道より少し高くなった歩道があり、会社から帰るときは歩道を図のAからBの方へ歩きます。トンネルを出たところには信号がある交差点になっており、いつもは前方の信号の状態で前の車道をこの交差点で広い道路を横断するかどうかを決めています。もちろん、前方の信号が赤ならBの辺りで方向を変えてトンネル内の車道を横切って図のC’の方へ左へ進み、そのまま高架沿いに歩きます。信号が青の場合はそのままCの方へ直進し、この交差点の横断歩道で広い道路を渡ってしまいます。

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この日はトンネルの出口(Bの辺り)に差し掛かった時に前方の信号が赤だったのでいつもの様に左へ曲がろうと方向を変えかけました。ところが、誰かが呼びかけられたような奇妙な感じがして一瞬立ち止まりました。そして、なぜか直進しなきゃという気持ちになったのです。結局、左へ進みかけていたのに方向を戻し、そのまま直進してしまいました。自分でも少し困惑しながら数歩歩いた時(Cの辺り)、突然もの凄いスピードで車がトンネルに飛び込んできました。その車はかなりのスピードで左折してきて、半ば歩道の角を乗り上げて走るようにして目の前を通過しました。
いきなり目の前を通過した車のスピードにビックリしながら振り返ると、コントロールを辛うじて保ちながら何とか曲がりきったところで急停車しました。トンネルのおかげで見通しが悪いため、ドライバーの視界の中に私が急に飛び込んで来たのでビックリしたのでしょう。あるいは車との距離が近かったことから接触したと思ったのかもしれません。しかし、停車したもののドライバーは降りることはなく、立ちすくんだままの私を残して車はすぐに走り去ってしまいました。

無謀な運転ぶりに悪態をつきながらそのまま信号待ちをして後、広い道路を横断歩道で渡って駅に向かいました。この時は車に気を取られてその直前に起こった不思議な現象についてすっかり忘れていました。

車の事自体もすっかり忘れて盆休みに入り、帰省してきた旧友たちと飲みに行った時にふと車に轢かれそうになった事、その直前に起こった不思議な出来事を思い出しました。飲みながらこの話をすると友達もお盆やから誰かが教えてくれたのかもなぁと言っていました。確かにそしてあの不思議な現象が無ければ、普段通りに左へ曲がっており、ちょうどトンネルに猛スピードで突っ込んできた例の車にはねられるか、轢かれていたでしょう。あのスピードだときっと大怪我をしていたと思います。何であろうとあの不思議な現象には感謝しています。

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