注文していたモデラーソフトのmodoが宅配便で届いた。
modoと合わせてHEXGONも体験版でテストしていたが結局modoを買ってしまった。
モデラーソフトとは3D CGを製作するための形状データを作成するためのソフトでコンピュータ上に仮想の形状を作り上げるために使用する。
3D CGによる静止画画像を製作するためには一般的に次のような製作工程が必要になる。
1) モデリング
3Dの形状データを作成する。
2) 質感設定
3Dの形状データに表面の色とか艶等の質感を設定する。
3) レンダリング
質感設定された形状データにライティングを行い、カメラアングル等を設定して画像データを生成する。
カラーラ等の統合型3D CGソフトであればこの全てが行える機能が入っている。ただ、モデリング機能は専用ソフトに比べて見劣りがする。
HEXGONはレンダリング機能を持たないのでこのソフトだけでは2D画像を生成することができない。
一方modoは本来統合型ソフト。最初のバージョンが高機能なモデラーのみだったことから高価なモデラーソフトと思われているみたい。現在のバージョンである203では質感設定とレンダリングも可能。しかし、シーン構築に便利な環境関連のオブジェクトがほとんど無く、アニメーション機能についてはまったく無い。従って、統合型と呼ぶには微妙な段階にある。ただ管理人はアニメーションしないのであまり問題にならないし、今後アニメーション機能も追加されるみたい。
今回はカラーラのモデリングを補間する目的でモデラーソフトを探していたのだが、modoであれぱレンダリングまでできるのでmodoでレンダリングまでやってもいいかも。
さて、お試ししたHEXGONとmodoの使用感であるがmodoは後々レビューできるのでHEXGONの方を。
テストしたHEXGON Ver.2.1のスクリーンショットを掲載するが、ツール類の整理も分かりやすい。初めて使ってもタグに付けられた分類名とツールのアイコンのおかげで簡単に使える。ツール自体の種類が多く無く、そのオプションもほとんど無いので動きが分かりやすい。
このソフトは特にエッジの編集機能が充実していて、面の上に沿ってエッジを動かしたり、元のエッジに平行な新しいエッジを生成したりとなかなか便利。
また、ポリゴン面の生成も多彩な方法が用意されており、通常の円環体や断面をスイープで押し出す方法はもちろん、オブジェクトの外形形状をカーブで定義してそこから面を生成する機能も持つので形状によってはプリミティブを元にして製作を始めるより早く形状が作成できそう。
変わった機能としてはDynamic Geometryという機能。これはスイープ押し出し等の一部の複雑な機能で変形時の情報を記録して後で変更できるようにするもの。例えば面をスイープして数段階に押し出した場合、スイープした経路が残っており、後で曲がり具合など変更できる。異なる変形であれば階層状に記録しておけるが、直接ポリゴン編集する場合は変形を確定しなければ編集できない。
テストしていないがUVマップを作成し、編集することもできる。しかもペイントもできるらしい。
データの受け渡しには、よく使われるOBJ形式やカラーラのネイティブデータにも対応しているのでカラーラと組み合わせる場合はちょうどいいかも。
ひとつ残念なのは、数値設定できるツールが少ないこと。また数値入力ができるツールでも設定しにくい。
管理人はメカニカルな物を作ることが多いのである程度の数値入力は必要で、今回HEXGONを選択しなかった大きな理由でもある。それでもインタラクティブな操作のみで作れる物の場合は使いやすく、余裕があればぜひとも欲しいツールである。
※この記事は旧ブログ-レンズの向こう(@ブログ人)にて公開していたものです