今回の「Halo3 ODST」は地球を防衛する軌道降下特殊部隊ODSTを描いたものになります。
前作の「Halo3」よりほぼ2年、かなり期待していたHalo3 ODSTですが、キャンペーンをプレイしてみると残念な点が多くてちょっと悲しいです。
主人公はマスターチーフではありません
今回のキャンペーンモードにおける主人公はマスターチーフでもアービターでもありません。シリーズ史上初めての一般兵士が主人公になっています。一般兵士といっても軌道降下特殊部隊ODSTの一員です。きっとエリート部隊なのでしょう。プレイヤーは主に「ルーキー」としてニューモンバサに降下し、探し物を探索します。
ストーリーとしてはHalo3(ややこしいので以降、無印Halo3)の裏ストーリーみたいな感じになっており、ルーキー達が降下したときにちょうどマスターチーフ達が真実の預言者を追ってスリップストリームに突入したようです。この時の衝撃波に巻き込まれて降下中の部隊は散り散りになってしまうのですが、プレイヤーは敵が徘徊するモンバサの街を他の隊員と切り替わりながらプレイすることになります。
キャンペーンはちょっと難し目
キャンペーンはノーマルでコンプし、現在アドバンスで二周目をプレイ中なのですが、全体に拾える武器や弾数が少ないためやや難易度が高目のような気がします。武器についてはある程度キャンペーンを進めると街中に隠された武器庫が利用可能になります。武器庫の武器の種類は少ないですが、マングース(四輪バイク)が置いてあったりとけっこう便利です。
敵キャラはブルートとグラント、ジャッカルが主に出てきます。ハンターも良く見かけます。ちなみにあの気持ち悪いフラッドは登場しません。
相変わらず綺麗なグラフィックス
今回の舞台はニューモンバサというアフリカの都市になります。キャンペーンモードではほとんどをビルの谷間を徘徊するような形で進行します。このニューモンバサは無印Halo3で地上戦の舞台として出ていましたが、ODSTでは少し雰囲気が違うような気がします(二年前の記憶なのでちょっと曖昧)。
今回は大半が街の中で戦闘することになります。街なのでかなりの数のオブジェクトが画面内に存在していますが、重くなる事も無くとてもシャープな描画でグラフィックスは相変わらす綺麗です。
Halo3からHalo3ODSTでの武器や乗り物の変化
Haloシリーズは武器や乗り物の変化がいつも多いのですが、無印Halo3から比べると今回はかなり悲しい内容にものが多いです。キャンペーンモードでざっと比較するとこんな感じです。
・バブルシールドやトリップマイン等が無くなった。バブルシールドについては敵は使うけれど落ちていない。
・所持可能なグレネードの弾数が2個から3個になった。
・片手武器の両手持ちができなくなった。
・敵が搭乗しているレイスを奪えなくなった。
・サブマシンガンにサイレンサとスコープが付いた。
・バトルライフルが無くなった。
・ハンドガンにスコープが追加された。
・エナジーソードが無くなった。敵も使わず。エリートが登場しないため?
・ホーネット(小型の垂直離着陸機)が無くなった。単に必要が無くて登場しなかった可能性もあり。
エナジーソードとバトルライフルの削除はとても残念。バトルライフルは強力でスコープも装備していたことから使い勝手が良かったのに。また、エナジーソードについては今回ひょっとして両手持ちできるようになるんでは、と期待していたぐらいなので非常に残念です。
一番ショックだったのは両手持ちの廃止でしょうか。片手武器の両手持ちはHalo2より可能になりましたが、無印Halo3でニードラーの両手持ちができなくなり、ODSTでは全くできなくなりました。敵の乗り物が奪えなくなったことと合わせてスパルタンと一般兵士との差別化ということであれば良いのですが。
感想とか
私はHaloがきっかけでXboxを買ったようなものなのでHaloシリーズはとても好きなのですが、今回のODSTはちょっと残念な要素が多く、がっかりした人も少なくは無いのでしょうか。Haloシリーズを別の視点で観る点ではとても新鮮でおもしろい試みだと思いますが、従来のキャンペーンモードのスケールの大きさと比較して小じんまりとしていて物足りなさを感じました。これは前半の街中をウロウロするシナリオが単調であった点が大きいのではないかと思います。