MT4奮闘記-その1

Movable Type4(ムーバブルタイプ4、以下MT)をインストールして早2週間・・・標準テンプレートを使用すればもうとっくに引越し完了しているころだが、まだカスタマイズ中。ドメイン取得も完了しているのでひとまず標準テンプレートを使用して引っ越そうかとも考えたが、ちょこちょこブログのデザインが変わったり、場合によっては表示が崩れたりしていては訪問していただいた方に失礼だと考えて、カスタマイズが落ち着いた段階で公開、引越しをしようと思う。

ところで、過去記事でブラウザにオペラを使用した場合、MT4のテンプレート編集画面で問題が起こることをお伝えしたが、その後構文強調表示無しに設定していてもそのテンプレートを使用して再構築するとおかしなことが起こることが判明した。
原因は不明だが、テンプレートのソースコードは画面上で見る限り異常は無い。例えば一行丸ごとカットして同じ場所にペーストし、保存しただけ(ソース自体は何も変わっていない)でも再構築したブログの画面が崩れたり、表示されない要素があったりという現象が発生する。かならず発生するようではないが、一度発生するとテンプレートを初期化するまで直らない。おそらく編集した際に異なる文字コードでデータ保存されたりしているのだろうと思うが、原因を調べる時間が無かったので現在はIEで編集している。

ということで、まだまだ作業に時間がかかりそうなので、進捗をシリーズでお届けすることにした。今回は過去記事と重複するところもあるが基本的なところを説明しよう。

Movable Typeって何?

Movable Typeとはシックスアパート社が提供するブログツールでインターネットに接続されたサーバーにユーザーがインストールして使用するタイプのもの。実際のシェアとかは分からないが世界中で最もよく使われているブログツールらしい。なお、ツール自体やマニュアル等は日本語化されているため英語が苦手の人も問題ない。
MTを使用したい場合はまずライセンスを購入する必要があるのだが、個人のサイトで商用利用でない場合は無償で使用できる。無償なので制限が多いのだろうと思っていたら、制限らしい項目は1インストールのみ、という項目だけでその中で利用するユーザー数やブログ数は無制限、アフィリエイトもOKと太っ腹仕様だ。ただし、利用するにはユーザー登録を行い、そのMTで作るブログにシックスアパートへのリンクを必ず張ることが必要。まあ、これぐらい仕方ないだろう。

普通のブログサービスと何が違う?

一般的によく利用されているブログはあらかじめ運営会社がサーバーにブログツールをインストールしており、そこのスペースをユーザーが借りるような形で運用されている。したがってユーザー側で面倒なツールのインストールやカスタマイズをしなくても使用したいテンプレートを選ぶだけですぐに使い始めることができる。このようなタイプのブログはホスティング型と呼ばれる。

一方MTはサーバーインストール型のため、インターネットに接続できる自前のサーバーか、レンタルサーバーが必要になる。現在そのようなサーバーを持っていない場合はサーバーの準備から始めるないといけないし、無償のライセンスを利用するときは自分でインストールする必要がある。
一度インストールしてしまえば後は一般的なブログサービスと同じでテンプレートを使用して簡単にブログを構築できる。そして、一般のブログサービスと大きな違いはテンプレート自体を好きなようにカスタマイズして完全オリジナルサイトを作ったり、さまざまなプラグインを使用できる点だろう(ただし、各プラグインのMT4での動作はまだ確認中らしい)。もちろん、一般のブログサービスでもテンプレート自体をカスタマイズできる物もあるが結構いい料金になると思う。

インストールに必要なサーバーの条件

MTをインストールして動作させるサーバーの条件は以下のようになる。必要となるバージョンとか詳しくはシックスアパートのHPを参照して確認して欲しい。また、レンタルサーバーを利用するときはMT使用可能とか書かれているところもある。ただし、MT4は出たばかりなのでサーバー環境によって動かないこともあるらしい。

Perlを実行できること。これはMTがPerlで書かれているため。
データベースが利用できること。MTが利用できるデータベースは複数あるがMySQLがよく利用されているようだ。

最近ではインターネット接続会社等でホームページ用のディスクスペースが借りれるような所が多い。しかし、この手のサービスでは用意されたCGI以外はインストールが不可だったり、データベースを利用できなかったりするのでMTのインストールはまず無理だと思う。
管理人はいろいろレンタルサーバーを物色したが、結局Xserver(エックスサーバー)というレンタルサーバーを借りた。このサーバーですでにMT4自体のインストールは完了しているが、今のところ基本動作に問題は無い。

インストールの概要

詳しい手順を紹介したいが、手順が長いので概要のみにとどめる。レンタルサーバーであればヘルプ等に手順が示されている場合がある。Xserverでは詳しいインストールマニュアルが設置してあり、これにしたがってインストールを行ったが無事完了することができた。(ありがとうごさいます^^)

1)シックスアパートのHPより無償の個人ライセンスを申し込み、ダウンロードページより圧縮ファイルをダウンロードする。
2)インストールする環境についての情報を整理、データベースを設定してアカウントを取得しておく。
3)ダウンロードしたファイルをパソコン上で解凍し、mt-config.cgi.originalというファイルを編集してmt-config.cgiの名前で保存する。このファイルはインストールする環境に合わせて編集する必要がある。
4)解凍したファイルと先ほど作成したmt-config.cgiをFTPソフトを使用してサーバーの所定位置にアップロードする。
5)アップロードしたファイルに含まれるCGIファイルのパーミッションを変更する。
6)インストールの事前チェックのためmt-check.cgiをブラウザから実行させる。
7)問題がなければ先と同様にmt.cgiをブラウザから実行させる。これでやっとインストールが始まる。
8)最後に「インストールが完了しました。」と表示されれば終了である。(席を外していたので正確ではないが、数分で終了すると思う)

注意事項としてmt-config.cgiの改行コードはWindowsの標準的な改行コードと異なるので、編集にはUNIX系の改行コードを扱えるテキストエディタが必要。これはフリーソフトで色々あるからお好みの物を用意しておこう。

初めての場合、2)のデータベースの設定とか、mt-configの編集とかで時間がかかるが、慣れていれば10~20分ほどでインストールできるのではないかと思う。管理人は調べながらやったので手順2)~8)までに1時間ほどかかった。

参考までにMT4をインストールするのに要したディスクスペースは約20MByteだった。

▽MT4の管理画面(ダッシュボード)

※この記事は旧ブログ-レンズの向こう(@ブログ人)にて公開していたものです。

カテゴリー: CMS   タグ:   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。