ここ一年ぐらい、なぜだか分からないが家の庭でイタチを見かけることが多くなった。最近では街中でもイタチがいるらしいので、うちみたいな田舎では別にイタチがいても不思議は無いが。
昨日の深夜のこと、そろそろ寝るかなと台所の掃き出しになっている窓から体半分ぐらい出した状態でタバコを吸っていた。
視界の片隅で何か動くものが居たので目を凝らすと、庭の隅からこらちに向かって小さな動物が一匹、とことこと歩いてくる。部屋の明かりが漏れているのでだんだん良く見えてきた。体長は長い尻尾も含めて30cmほど、きつね色のきれいな毛並みでどうやらイタチのようだ。
イタチはこちらには気づいていない様子でそのまま目の前を通り過ぎようとしていた。驚かさないように静かにタバコをふかしながら見ていたのだが、目の前1mぐらいの距離になった時に何か気が付いたのか、イタチはふと上を見上げて私と目線が合った。この時歩きながらこちらを見上げたので前足の片方は歩く動作の途中のまま地面から離れた状態にあったが、よほどびっくりしたみたいでそのままの姿勢で凍りついてしまった。
突如目の前に現れた人間に血も凍るような恐怖を感じているはずのイタチには申し訳ないが、まるでお手でもしているかの様な格好と小さな顔にクリクリした目がてとてもかわいらしい。思わず写真を撮りたいと思ったが、近くにカメラも携帯もなかったので動かずにそのまま見てた。15秒経過しただろうか、ぴくりともしなかったイタチは我に返り一目散に元来た方向へダッシュ、そのまま闇に消えた。
イタチをこんなに近くでじっくりと見たことは無かったが、とても可愛かった。一匹欲しいと思う今日この頃^^。でもイタチは臭い・・・
※この記事は旧ブログ-レンズの向こう(@ブログ人)にて公開していたものです。