昨年の12月にブート不可能になったシャトルのGlamor XPCの後継機としてゲートウェイのSXシリーズを購入しました。引越し作業が面倒だったので、今回はXPCで使用していたハードディスクをそのまま再利用してみました。購入よりすでに2ヶ月以上使用していますが、今のところ順調です。ただ、ハードデイスク交換中に大きな問題を発見してしまいました。
※本記事のパソコンはOSとしてLinux(Ubuntu 10.10 64bitディスクトップ版) を使用しています。Windows系ではありませんで注意ください。
後継機はゲートウェイSX2311
話は昨年の12月に遡りますが、シャトルのXPCがどうにもならなくなった後、急遽代替えのディスクトップマシンを購入しました。XPCの後継機としては、やはりコンパクトなパソコンが欲しいところです。もう一度シャトルのベアボーンを購入することも検討しましたが、今回はメーカー製を購入することにしました。
ところが、事前調査せずに店に行ってビックリ。いつの間にか、一般向けパソコンのトレンドは液晶ディスプレイ一体型になっており、タワー型のパソコンについては選択肢は無きに等しい状態に。結局、店頭では唯一のスリムタワー型だったゲートウェイのSX2311-H42C/Lを購入しました。値下げ販売されていたのが救いでした。
XPCのハードディスクをそのまま使う
SX2311はWindows7(Home Premium 64bit版)がハードディスクにプレインストールされています。これにUbuntuを追加してデュアルブートにしても良かったのですが、XPCのハードディスクには写真のRawデータが沢山入っており、コピーが大変そうです。また、メーラー等アプリケーションの再設定等も面倒です。
今回は新旧いずれのハードディスクもシリアルATAの3.5インチタイプなので物理的に換装可能です。また、このパソコンではWindowsが不要であるため、古いXPCのハードディスクとその中身もそのまま新しいパソコンで使うという荒業にトライしてみました。
Linuxでは大抵のドライバが内蔵されているため、ハードウェア環境が変わってもそれなりに動くだろうという安易な考えでトライしました。うまく行けばOSやアプリの再インストール、アプリケーションの再設定、データのコピー等一切の手間が省けます。
ハードディスクを換装した結果、全く問題無く起動しました。少し心配だったグラフィクスについてはXPCがnVIDIAのGeForce Go、一方SX2311も同社のGeForce 9200だった事もあり、元々入っていたnVIDIA製プロプライエタリなドライバでうまく表示できました。これが、AMD等のグラフィクスチップに変わった場合はVGAに戻す必要があったかも知れません。
なお、イーサネットについては新たなインターフェースとして認識された関係で、ネットワーク関連についてはIPアドレス等の再設定が必要でした。XPCではeth0からeth2まで使用実績があったため、SX2311で起動したところ、自動的にeth3としてインターフェースが作られていました。
開けてビックリ、配線が・・・
ハードディスクの喚装作業時にSX2311のケースを開けたらエライものを見てしまいました。なぜか、電源スイッチへ行く配線がケースの板金に挟み込まれており、知らずに使っていたらやがて被覆が切れてショートするところでした。
ケースは簡単に開けることができます。ただ、見かけより内部はかなりせせこましい作りになっており、メモリ増設する場合でも、DVDドライブとハードディスクを取り外す必要があります。シリアルATAのケーブルはマザーボードに対して垂直に挿すタイプですが、空間が狭すぎてハードディスクドライブに干渉し、わずかですが被覆に傷が付いていました。こちらは被覆が厚いので内部の電線が露出すことは無いでしょうが、あまり気持ちの良いものではありません。
▽電源スイッチが上部にあるのでちょっと見にくい
▽カードリーダはUbuntuからも認識できました
▽側板とフロントパネルを外した状態
▽CPUクーラー、割と静か
▽ハードディスクとDVDドライブは一つにまとまっている
▽シリアルATAのケーブル、見にくいが右側のケーブルに傷
▽これはひどい・・
▽見事に挟まっている
▽開放しました、やれやれ
SX2311の使用感
ゲートウェイのSX2311にはCPUとしてAMD Athlon II X4 620を搭載していますが、私の使い方だと全くストレス無しです。ただ、本来のOSであるWindows7では全く動作させていないのでWindowsでは不明です。
気になる静音性についてはファンの音がXPCよりやや大きい感じもしますが、十分我慢できるレベルです。
電源スイッチはやや押しづらい(見えにくい位置に有るため)ですが、フロントパネル下部にUSBコネクタやメモリカードリーダーがまとめられており、使いやすいです。また、この部分は開閉式のカバーがあり、未使用時は閉めておくことでホコリの侵入を防ぎます。
残念な点として、内部のレイアウトは部分的に押し込まれた状態なので非常に作業性が悪いことでしょう。おまけに3.5インチベイが一つしか無く、ケースサイズから見ると拡張性が乏しい気がします。実はこれを購入したとき、SSD+HDのハイブリットにしたかったのですが、3.5インチベイが一つしか無いため諦めました。メンテナンス性を犠牲にせず、狭い空間に効率良くパーツを組み込む手法については、シャトルのベアボーンはよく出来ていると改めて感じました。
コネクタの接続
以下はコメントにより、リクエストのあったマザーボードのコネクタ周りの写真です。うちのパソコンはこの様になっていました。なお、ロットや製造工場が変わるとコネクタの色や表記が変わることがあります。ご注意ください。
黄色っぽいコネクタは一つのピンの穴が塞がれて一定の方向にしか挿さらない様になっています。黒いやつは確認していませんが、写真の向きに挿せばOKでしょう。
▽マザーボード全体、画像左側がフロントパネル側
▽マザーボード左上
▽マザーボード右上、一番左のコネクタは何も接続されていません
お願いがございます。同機種のフロントパネル破損、電源ランプ、電源スイッチ、HDDランプ、リセットボタンが抜かれた状態のモノをヤフオクで落札しました。
上記以外はまともについていて、新品のケースに移植したいのですがマザーボードのプリントも+、-や名称が書かれておらず、どこに何を挿して良いやら困っております。分解した方や構成について等検索しましたら写真が載った貴方のサイトに行き当たりました。ご面倒ではございますが全ての配線が挿さった状態でのマザーボードの全体写真を掲載していただけないでしょうか。どうか宜しくお願い致します。
星野様、マザボードの写真をこの記事に追加しました。ご確認ください。
いきなりの不躾なお願いに早くも対応していただき感謝いたします。
掲載していただいた追加写真より電源関係の挿し口が把握できました。
この度は有難うございました。
このパソコンは、机の上にポンと置いて使っていたのですぐにバラせる状態でした。うまく動作すればいいですね。