Lubuntu12.04、結構良いかも

Ubuntu12.04LTSにアップグレードしたものの、やはりUnityは無理でした。
メインのディスクトップマシンはとりあえずGnome classicで動かし、ネットブックとノートPCで他のディストリビューションを模索しています。

普段利用しているパソコンはディスクトップが1台、スピンドルレスのノートPCが1台、ネットブックが1台の合計3台をシチュエーションに応じて使用しています。ネットブックはWindows XPとデュアルブートですが、残りはUbuntu専用となっています。

Ubuntu11.10の頃からUnityを試用していたのですが、GUIなのにアプリケーションを立ち上げるためにわざわざアプリ名を入力するなんて私には耐えられず、結局はGnome classicを利用していました。もちろん、オーバーレイスクロールやグローバルメニューも使いづらかったのでことごとく消しています。せめて、メニューバーのショートカットはたくさん登録しても混乱しないように階層構造を持てたら良かったのですが。
このような状況になっているため、Ubuntuとは8.04LTSからのお付き合いなのですが、そろそろ別のディストリビューションか、他のディスクトップ環境への移行を模索しています。

Unityの代わりにGnome shellをネットブックで試す

Ubuntu12.04LTSが利用できるようになってから、まずはネットブックのUbuntu11.10をアップグレードし、今一度Unityを試してみましたがやはり肌に肌に合わず使用は断念しました。
次にGnome shellを追加インストールして試してみました。アプリケーションの起動するため、アプリ名を入れる必要はありませんが、最近はアプリケーションを起動させたり、動作中のアプリケーションを切り替えるためにいろいろと操作を増やしたUIが受けるのでしょうか。その過程の操作が楽しいという人には良いかもしれませんがちょっとまどろっこしい。大体電源オフがメニューに表示されていないため、初めて使った時は電源の切り方が分からずに端末を開いてsudo poweroffってやりました。あとでググってみるとAlt押せとのこと。そんなのわかるか・・・。
で、やっぱりGnome classicに戻りましたが、残念ながら12.04のclassic環境は以前のそれとは同一ではなく、設定などがやりにくくなっています。

(スクリーンショット撮るの忘れてました)

MeeGoをネットブックで試す

Gnome classicよお前もかと、嘆いていると、ふとMeeGoというネットブックやモバイル機器用のディストリビューションがあったことを思い出しました。早速、MeeGo開発元よりMeeGo1.2をダウンロードします。
MeeGoをインストールしたネットブックは少し古い機種でエイサーのAspier ONEです。USBメモリにダウンロードしたISOを焼き、USBメモリから起動させるとライブ機能が使えたのでUSBメモリから起動させてみました。ちょっと心配だった無線LANも自動で認識し、特に問題はなさそうだったのでハードディスクにインストールしました。

MeeGoはいわゆるディスクトップが無く、少し癖のあるユーザーインターフェースを採用しています。しかし、ネットブック用というだけあって、狭い画面でも比較的スムーズに利用することが出来ます。利用してみて割と良い感じだったのですが、日本語のインプットメソッドとしてMozcは用意されておらず(Anthyが使えます)、しかも一部のMeeGoの機能で日本語の文字が入力できないことがありました。このため、日本語での利用は出来なくはないけれど、少し早いかなとという印象です。

MeeGOホーム画面

ネットブックで動作中のMeeGOのホーム画面

MeeGOインターネット画面

ネットブックで動作中のMeeGOのインターネット画面

Lubuntu12.04をネットブックで試す

MeeGoはこれからの改善に期待して、今回は以前に使用したことがあるXbuntu(Xfce環境)にしようかなと思ってISOファイルを探しに行くと、たまたまLubuntu(LXDE環境)があるのに気が付きました。以前のUbuntuではLXDE環境を導入するのは少々面倒だったので試してはいなかったのですが、今はUbuntuの公式な派生ディストリビューションとして用意されています(後で調べたら10.04からスタンドアローン版がリリースされていました)。LXDEは軽量ディスクトップ環境として定評があるということで、ネットブックにはピッタリではないかと急遽試用して見ることにしました。

Lubuntu公式サイト

USBメモリから起動させ、動作確認をしてからインストールします。インストーラはほぼUbuntuですね。
起動させると爽やかな青いディクトップが表示されます。メニューからいくつかアプリを起動させてみるとシンプルなデザインのウィンドウが開きます。Ubuntuでは左に移動させられたウィンドウ上部のボタンは右側に有ります。下記のスクリーンショットはLubuntuのデイスクトップですが、私はパネルを上にして使用しています。デフォルトでは下側にパネルが表示されます。

Lubuntu12.04デスクトップ(ネットブック)

ネットブックで動作中のLubuntu12.04のデスクトップ

Lubuntu12.04、結構良いかも

ネットブックでLubuntuをしばらく使ってみての感想。意外なタークホースでした。

  • 軽くてキビキビ。
  • ウィンドウ枠などは細めに設定されており、画面の狭いマシンではありがたい。
  • 標準ではパネルは一つだけ。もちろん、後から追加も可能。一つの方が画面広くて吉。
  • アプリケーションメニユーは一つ。ただし、カテゴライズされたサブメニューからアプリを呼び出す形式であるため目的のアプリが探しやすい。
  • 起動中のアプリケーションはパネルにボタンとして表示され、それをクリックすることでワンアクションで切り替え可能。
  • リポジトリにはUbuntuとほぼ同じぐらい登録されている。
  • Ubuntu Software Centerの代わりにLubuntu Software Centerが入っている。
  • 安定性も申し分なし。

デフォルトのアプリケーションも軽量なものが選択されており、全体的に軽い動作となっています。そのため、Ubuntuと比べると最初に入っているアプリケーションはかなり異なります。もちろん、必要であればUubuntuのデフォルトアプリもリポジトリから簡単に追加できます。
注意点としてLubuntu12.04はLTS(長期サポート版)ではないこと。サポートする中の人の人手が足りなくて通常のサポート期間(3年)らしいです。

ノートパソコンもLubuntu12.04

ネットブックに入れたLubuntu12.04が好印象だったので、Linux Mintを入れようかと思っていたノートパソコン(HP Pavilion dm3)にもLubuntuをインストールしました。このノートパソコンはAMDの1.6GHzで動作するネットブッククラスのCPUなので、Lubuntuの方が適しているようです。
CPUは非力なものの、SSDに換装してあるので非常に快適です。

Lubuntu12.04デスクトップ(ノートパソコン)

ノートパソコンで動作中のLubuntu12.04のデスクトップ

しばらく使ってみて

Lubuntu12.04を使い始めて三ヶ月ほどになります。デフォルトでインストールされるアプリは軽量なものが選択されており、全体のバランスがうまくまとめられていると感心しています。またユーザーにストレスがかからないよう配慮されていのが垣間見えます(褒め過ぎかも)。例えば、おなじみのSynapticパッケージマネージャですが、Ubuntuでは検索を行う際に検索語を1文字入力するたびにリアルタイムで検索が行われます。このため、マシンパワーが低い場合はストレスを感じるでしょう。一方Lubuntuでは同じSynapticなのに検索はすべての文字を入力した後に行われるようになっており、非力なマシンでもストレスなく検索できます。

lubuntu12.04を使用して大きな問題はありませんでしたが、今感じてる問題点は次のとおり。

  • UbuntuOneをインストールしてから、毎回ログインするたびにキーリングでパスワード入力が要求されて面倒。また、UbuntuOneの同期が働かない事があった。
  • ファイルマネージャとしてPCManFMが採用されているが、UbuntuOneの同期状態がオーバーレイ表示できないので不便、そして同期できたか不安。
  • 通知アプリでよくクラッシュする(これは他のマシンのUbuntu12.04でも同様)。
  • なぜかLubuntu Software Centerが英語表示のまま。
  • メニューバーを持つダイアログを開いた時にそのメニューバーが表示されないアプリがある。
  • テキストエディタ等複数のアプリにおいて文字入力中に突然カーソルが妙なところへ飛んでいく現象が度々発生する。Mozc利用時に発生しているようなのでMozcが原因?
  • Abiword(ワープロソフト)は物凄く軽いが日本語の扱いがちょっとアレ。しかも、ODFファイルやテキストファイルをクリックするとこれで開いてしまうためアンイストールした。

メインマシンのディスクトップパソコンはまだUbuntu12.04+Gnome classicのままですが、ある程度マシンパワーがあるディスクトップパソコンでもLubuntuはありなんじゃないかと思っています。ただ、上記のように細かいトラブルが目立つ事と、メインマシンはテスト用のApacheとかデータベースサーバーとか設定が面倒なもろもろを動かしている都合、再インストール作業が大変なので現在様子見中を見ています。なお、UbuntuにLXDEデスクトップ環境を追加インストールすることも可能ですが、デフォルトのアプリも付いてくるのでごちゃごちゃになります。ご注意を(以前XFCEでやってしまいました)。

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