たくさん入れたブログツール/CMSをざっと触ってみたので感想を書いておこう。ちょっと長いので2回に分けて今回は前編をお届けする。
CMSにはそれぞれ特徴があるが今回は自分で使用するための候補を絞り込む目的で行なっている。向かないと思った時点であまり深く調べていない。間違いや誤解があるかも知れないのでご注意を。
ブログツールの部
WordPress/WordPressME
インストール簡単、使いやすくて高機能。ME版は日本ユーザー向けパッケージである。
本家が配布するWordPressの最新版も入れてみたが、ちゃんと日本語に変更できる。また、日本語情報も多く、インストール、運用面で困ることは無いだろう。
ブログ記事とは別にページも作成できて、それをメニューにリンクすることも可能。ただし、あんまり多くのページを作るのは無理っぽい。
テンプレートはPHPなので出来合いのものを使った方が楽チン。
蛇足だが、この間やっとベータから正式版になったブログクライアントツールWindows Live WriterではWordPress用の設定を持っていて、ブログ記事だけでなくページについても投稿できるようになっている。Windows Live WriterはMS製なのに使い勝手がよい。WordPressユーザーの方はお試しあれ。
公式サイト http://wordpress.org/
公式日本語サイト http://wordpress.xwd.jp/
Nucleus CMS
たいへんシンプル。トラックバックすら標準機能に含まれない。必要な機能はプラグインで必要なだけ補う、という考え方のようだ。こられのプラグインについても多くが日本語化されており、日本語情報も豊富。
公式サイト http://www.nucleuscms.org/
公式日本語サイト http://japan.nucleuscms.org/
CMSの部
MODx(日本語化必要)
分かりやすい管理画面とサイト内のページ構造をツリー表示してくれるため、ドキュメント主体のサイト構築であればとても使いやすそう。また、CMSとしては珍しいブロックレイアウトでないタイプなのでページデザインに凝ったサイトが作れる。
ユーザーでデータフィールドを定義して追加できるので応用範囲は広い。実際、miniBlogと呼ばれるブログ機能がついており、あらかじめ定義されたブログ用のフィールドを用いて構築されている。ただ、このminiBlogにはトラックバック機能は持っていないのが残念。
現在のところMODxで本格的なブログ機能を実現するためのプラグインやモジュールは出ていないようだ。一応外部のWordPressと連携する機能もあったのでインストールして試してみたが、トップページはMODx内に表示できるものの、WordPress内のアーカイブなどは表示できなかった。(リンクをクリックしても飛ばない。テスト環境や私のセッティングに問題があったかもしれないが)
現在のところ公式日本語サイトはまだ無いが基本的な日本語化はとりあえず行なえる。また、日本語の解説サイトも幾つかできているし、解説本あるので敷居は低いと思う。
公式サイト http://modxcms.com/
XOOPS Cube
何の説明もいらいないぐらい国内では有名なCMS。コミュニティに向いているようで、XOOPS Cubeを利用したサイトはよく見かける。
インストールはしたもののXOOPS Cubeは単体では何の機能も持たない。モジュールは別に入れる必要があるのだか、公式日本語サイトにはモジュールがほとんど無く、作者のサイトを回らないといけないらしい。XOOPS Cubeについては日本語情報が豊富なため、安心できそう。モジュール探しは後回しにして残りのCMSを片付けるために本体インストールのみで中断。
なお、WordPressのモジュール版があるらしい。
公式日本語サイト http://xoopscube.jp/
Drupal(日本語化必要)
海外で行なわれた「2007 オープンソース CMS 賞」を受賞したとのこと。 ブログ機能やドキュメント作成機能が充実しており、機能面では自分の目的に近いCMSだが肌に合わないというか、なんとなく使いにくい。結局一時間ほど触って投げ出してしまった。 公式日本語サイトがあり、活動は盛んのようである。
公式サイト http://drupal.org/
公式日本語サイト http://drupal.jp/
Geeklog
重要なファイルをサーバーの非公開領域に置く事により、セキュリティが高いサイトを構築できる、とのこと。
これは今回インストールした中で最も面倒だった。日本語ページに書いてあったインストールマニュアルに従って所定のファイルを修正したにもかかわらず、インストーラからphp.iniとかいろいろなファイルの変更を要求される(笑。
ブログに関する機能は充実している。トラックバックやピング機能はもちろん、スパム対策プラグインも標準で入っているのでなかなか良さそう。通常のページも静的ページで作成できる。しかし、静的ページを階層構造に作る方法がよく分からなかった。
公式日本語サイトは活動が盛んのようでオフのセミナーも開催されている。日本語ドキュメントもかなりの量が公開されており、解説本もあるらしい。
公式サイト http://www.geeklog.net/
公式日本語サイト http://www.geeklog.jp/
まだまだ、続きます。続きはまた今度。
※この記事は旧ブログ-レンズの向こう(@ブログ人)にて公開していたものです。