会社から家に帰るために乗った地下鉄(神戸市営)での出来事。
私はホームに入ってきた電車に乗り込み、発車を待っていた。この日乗ったのは夕方の6時すぎぐらいの電車だったけど、ラッシュとは逆の三宮方面へ向かう電車なので車内は比較的空いている。
発車の合図が鳴り、ドアが閉まりだしたとき、おばちゃんが走ってくるが見えた。無理だろうと思ってみていると、車内で「危ない!!」と誰かの叫び声があがるのと同時に、その人は手に持っていたビニール袋をドアが閉まる直前に突っ込んだ・・・おいおい。
ビニール袋はスーパーとかでもらえるやつで、閉まったドアに挟まれて内側に垂れ下がっていた。袋に何か入っていた様だがドアに挟まったのは手元の方だったのでドアはきっちり閉まっている。ご本人はドアの外で袋を持ったまま立ちつくしている。
ドアは閉まったが、幸いすぐには発車しなかった。真ん中辺りの車両だったので、おそらく車掌は何が起こっているか分からなかったと思うが、電車の車体とおばちゃんが近いので発車出来なかったのだろう。
車掌はおばちゃんが離れるのを待っているようだったが、異常を感じたのか、あるいは根負けしたのか分からないが、しばらくしてからドアが開いた。周りの乗客が見守る中、おばちゃんは無事乗車できた。普通だったら他の車両へ移動したりする心境のはずだが、おばちゃんは別に悪びれもせず入ったドアの横で立っていた。うーん、すばらしい根性だ。
今回の問題はドアが閉まらなかったことを検知出来ない物を突っ込んだこと(物を突っ込むこと自体まずいが)。もし、これがホームに人があふれる大阪の地下鉄だったら、ドアは閉まったことになっているので人が多少車体の近くにいようとすぐに発車していただろう。手を袋から離せる状態だったら笑い話で済むかもしれないが、離せなかったら電車に引きずられて事故になる。よい子は絶対にまねしちゃいけないよ。
ちなみにこの時間帯では5分ぐらいで次の電車が来る。何もドアに物を突っ込んでまで乗る必要はないと思うが。
※この記事は旧ブログ-レンズの向こう(@ブログ人)にて公開していたものです。